仏教セラピストとは

仏教セラピストは、得度をしており「仏教セラピスト養成講座」を受講し、当協会の定めるカリキュラムを修めた方へ与える資格です。(得度は仏教セラピスト養成講座内で行います)
仏教の説く抜苦与楽の方法を学び、またセラピストそれぞれの経験などを生かし、現代に生きる者がもつ悩み・苦しみを仏教の教えに基づき緩和・取り除くことを目的としております。

人々が抱える悩み「苦」のケアを行う

仏教では、思い通りにいかない(思い通りにできない)ことを「苦」といいます。

「生苦」生まれてくることや生きることに対する苦
「老苦」老いていくことに対する苦
「病苦」病になることに対する苦
「死苦」死ぬことや死後に対する不安への苦

「愛別離苦」愛する者といつかは別れなくてはならないという苦
「怨憎会苦」人やモノ・コトなど嫌なものに出会う苦
「求不得苦」欲しくても手に入らない苦や次々欲しくなる苦
「五蘊盛苦」自分の身体などをコントロールできない苦

そしてこれらの苦は下記のような様々な問題に発展していると考えます。

・いじめの問題、登校拒否、非行、学習能力や意欲の低下
・家庭問題の悩み、仕事等の悩みの問題
・老いや病気に対して感じる不安
・死に対する恐怖や、生死観の欠落による自死

仏教セラピストの活動・活動の場

仏教セラピストは、多様化した悩みや心の問題を抱える現代に必要とされる資格です。また、今の皆さんのご職業や活動に更なる幅を持たせることができます。
「死」「病」に不安を持つ患者さんと接する機会の多い、病院関係者の方であれば、その方々の心の不安を解消する手伝いになるでしょう。また、習い事などの講師をしている方は、生徒の方と接する際にそのお悩みなどの解決のお手伝いができます。学校の先生をしている方は、子供たちの非行防止や、いじめや不登校などの子供たちの心の問題の解決に取り組めるでしょう。
これは一例ですが、このようにして皆さんのご職業や活動に活かすことができます。そのほかにも学校や病院、施設等でのボランティアやご自宅等でお悩み相談の場(サロン)を作ることができます。
仏教セラピストは、子供からご高齢の方まで様々な年齢層における現代人が抱える心の問題のケアを行い、不安やストレスなどを緩和します。各セラピストのご職業や、行いたい専門分野に応じて、対象を特化したセラピストになるのもよいでしょう。

仏教セラピスト=お坊さん

仏教セラピスト資格取得に際し、養成講座内で得度をしていただきます。

得度とは、仏門に入るための儀式であり、お坊さんとしての第一歩になります。つまり、得度を経たらあなたはお坊さんであるということです。
仏教セラピストになるにあたり、得度をすることで、僧侶として広く仏教の教えを活かした活動をしていただく事、また僧侶としての戒律を与えることはもちろんのこと、当協会の規約もきちんと守っていただく事を誓っていただきます。
通常、僧侶を志し、お寺で得度をした場合、必ず剃髪いたしますが、仏教セラピストとしての得度は剃髪を必須としないことにいたしました。当協会は通常の僧侶の育成ではなく、仏教の教えを活用し、心のセラピーとして実践・広める方を育成したいので、個々の生活や、現在の職業などの都合を考慮し、剃髪は必ずしも必要ではないと考えたからです。

皆さんがもつお坊さんのイメージはどんなものでしょうか。
お葬式や法事でお経を読む方というイメージが強いと思います。
しかし当協会が育成する「仏教セラピスト」はお経を唱えて供養をしたりご祈祷ができるようになることを目標としておりません。
得度し、お坊さんになり、現代人が抱える心のケアを行うことを目標に修行研鑽に励んでいただきます。
もちろん得度してお坊さんになったわけですから、お葬式や法事を行うことも可能です。
しかし儀式を行うには各種作法やお経を唱えられなければなりません。
儀式を行えるようになるほどの各種作法や、お経に関しては既定のカリキュラムに含まれていませんので、ご注意ください。

※儀式を行える僧侶になりたい方は、仏教セラピスト資格取得後に教師資格取得のために専門のコースをご案内いたします。(教師とは、宗教団体において、宗教行事や教義を司り、一般信者に対して指導的立場にある人のことを指します)

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